コロナのワクチン普及後に何が変わる?
アメリカのコロナワクチン接種
昨年の暮れからスタートした、アメリカの新型コロナウイルスのワクチン接種。
接種の優先順位が決められ、最前線の医療関係者やハイリスクの高齢者が、まず優先された。
その後、介護施設、警察官、消防士などに接種が普及し、高リスクの人たちへの接種がひとおおり終わった今、一般市民も受けられるようになった。
現在ロサンゼルスでは、65歳以上の一般市民であれば、誰でも接種できる。
一部、市によっては、学校の教師やスーパーの従業員も受けられるようになっている。
私のまわりにも、ワクチン接種を受けた人が日に日に増えている。
野球場スタジアムからデズニーランド、病院から街かどの薬局、使われていないジムまでが、急遽ワクチン接種会場になり、混乱や問題はありながらも、すごいスピードで接種が広まっている。
今日現在、ロサンゼルスでは、100万人弱、カリフォルニア全体では370万人が、ワクチン接種が終了した。
勿論、予約サイトの不備やトラブル、ワクチン在庫や輸送のハプニングや盗難など、問題や混乱もある。
それでも、やる!と言ったら力強く動く空気を、現地で私は実感している。
外出を最低限にして、多くをガマンしてきた市民にとって、ワクチンは凍った心が解けるような気分だ。
ワクチン接種して何が変わった?
私も3週間前にコロナワクチンを接種してもらった。
翌日、接種された腕の部分に痛みがあったが、生活に支障はなかった。
冷やしたり、痛み止めを飲んだりする必要もなく、その翌日にはほぼ消えていた。
また来週、2回目の接種を受ける。
ワクチンを受けたからといって、何が変わったかというと、実際のは生活は何も変わっていないし、2回目接種後も、おそらく全く変わらないとは思う。
常時マスクをし、密を避け、頻繁に手洗いをし、他人との距離をとる。
外食は極力控え、多数の人が集まる場所へも行かない。
仕事などで、どうしても他人と近くなる時は、フェイスシールドか医療マスクを着用する。
これは今までと同じ、そしてこれからも変わることがないだろう。
いつの日か、コロナに対する集団免疫ができて、そしてコロナウイルスそのものが、何かの理由で消え去らない限り。。
ワクチンは100%の予防はでない。
でも一番変わったのは、「気持ち」である。
これは、ワクチン接種を受けた人、皆が口をそろえて言っている。
「なんだかほっとした」
「気持ちがすごく楽になった」
「前向きな気持ちになった」
「ずっとガマンした生活をしていたからかしら。ちょっとした鬱状態から、開放された気分」
多くが、接種後、こんな感想を口にしている。
私も全く、同感である。
ワクチンは100%予防できないが
臨床試験を広く行う時間がなく、ワクチン接種が始まったので、ワクチン効果に関する報告はそれほど多くない。
それでも、おおむね、2回接種後は95%くらいの予防率は期待できるだろう、というデータが出ているそうだ。
また副作用に関しても、今後判明する関連事項も出てくることだろう。
またコロナウイルスは今後も、変異を起こすことだろう。
インフルエンザのように、新しい型のワクチンを打つことになるのかもしれない。
それでも、ワクチンは私たちに、ちゃんと抗体を作ってくれる。
ウイルスの攻撃から、ある程度、守ってくれる。
本当にありがたい事だ。
こんな短期間の間に、ワクチンを作ってしまう時代に生きていることに感謝したい。
コロナワクチンがみんなに元気を与えている
私はコロナのワクチン接種で、安心感と元気をもらったように思っている。
生きていく上で、ちょっとした安心があるのと、ないのとで、生活が違ってくることは、たくさんある。
自動車を運転する時、万が一の保険に入っているのと入っていないのと。
健康でも、万が一のガン保険に入っているのと入っていないのと。
ステキなレストランに入って座ってメニューを見る時、たくさんお金を持っている時と、ぎりぎりしかお持っていない時と。
今にも雨が降りそうな中、駅から家に歩く時、傘を持っているのと、傘を忘れて持っていないのと。
暗くて危なそうな夜道を歩く時、一人だけの時と、相棒がついている時と。
1人で暮らす時と、自分を待っていてくれるペットが部屋にいる時と、いないのと。
ワクチン接種者が嫌うもの
では、ワクチンをすでに接種して、とりあえずちょっと安心している人が、今一番嫌がるものは、何かと考えたことがあるだろうか。
接種後も、人は、コロナウイルスがたくさんありそうな場所、人との接触はもちろん嫌だ。
3密、病院、人ごみ。。それは今までと変わらない。
マスク、手洗いも、今までと変わらず続けるだろう。
しかし、ワクチン接種が普及する今後、さらに新しく加わるもの。
「ワクチン接種していない人と関わること」だ。
ワクチン接種者より、未接種の人が、より高い確率で、無症状の感染をしている確率が高いからだ。
よって、ワクチン接種をした人との接触は、とりあえず安心という気持ちになり、逆に未接種の人との接触は、ちょっと怖いなと感じてしまう。
未接種の人を差別してはいけないが
世の中には、アレルギーや体質、医学的理由でワクチンを受けられない人も多い。
よって、未接種の人だからといって、自動的に差別される世の中になってはいけない。
ただ、未接種の人は、感染する確率が高いと同時に、コロナにすでに感染して、無症状ながらウイルスを保有している可能性も高いのだ。
伝染病予防の視点からすれば、やはり一緒に行動するべきではない、となる。
犬、猫の世界では、ワクチン未接種の個体の社会活動を制限する、ということは普通に行われている。
ドッグランのような遊び場、トリミングサロン、ペットホテル、ドッグカフェ。。。
混合ワクチン等を接種していない個体は、これらの場所に通常入れない。
未接種の犬、猫を感染から守ると同時に、その施設にいる犬猫が、未接種動物が運んできたウイルスと接触しないようにするために、公衆衛生の立場で、ごく普通にこの対策が慣行されている。
もしあなたの行きつけのペットサロンやペットホテル、犬猫カフェが、ワクチン接種を条件にしていないのならば、伝染病対策がおろそかになっている、という証拠。
人のコロナの場合、例えば、検疫対策が非常にきびしい、孤立した地域で、全員が接種せず、絶対にコロナウイルスが外部から入らない対策をしているのならば、ワクチン接種は必要ないかもしれない。(オーストラリアなど)
しかし、全世界的に、今後ワクチンは広まり、接種者が主流になる。
ワクチン接種済みの人にとって、ワクチン未接種の人との接触は、リスクが大きいので避けたい、避けるべきこと、となっていくだろう。
良かれ悪かれ、それが、これからのニューノーマルになるだろう。
もうあと数か月先の東京オリンピック
その時まで、一般市民のワクチンの普及がどの程度進むのだろうか。
様々なコロナ感染流行期、時には変異株のウイルスが流行している国から、様々な会社のワクチン接種を受けた方、未接種の方たちが、一斉に日本に集まる。
多くの来日外国人の安全と命を、そして日本国民の安全と命を守るために、1日も早く、日本国内のワクチンの普及を願うばかりである。
ワクチン接種で、元気が出て、気持ちも前向きになり、ほっとした気分で毎日が過ごせるように。。
(あくまでもいち個人の私的な意見です)
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